盆の長崎その2 墓参り&精霊流し編
今年は祖父の初盆なので珍しく盆に長崎へ行きました。
お墓で花火
長崎の墓参りは派手です。お墓で花火をするのです。
手持ち花火から爆竹や打ち上げ花火までとにかく派手にやります。
周囲の至る所からバンバン花火の音が響いていました。
賑やかで好きです。福岡でやると怒られるかも…。
精霊流し
長崎では盆に精霊流しが行われます。初盆の年に死者の魂を舟に乗せて送るのです。
昔は海に流していたのですが、現代では海の近くの「流し場」という場所に運んだ後に解体されるそうです。
小さな舟ですが祖父の精霊舟も皆で山の上の家から麓の地域指定の「流し場」まで運びました。
祖父の家は市街地から少し離れているので大きな舟や爆竹は殆ど見かけませんでした。
せっかく盆の長崎に来たので大きな精霊舟と派手な爆竹を見たいと思い、浦上を通り大波止を目指して移動しました。
大波止に近づくにつれ爆竹の音が大きくなり大きな舟も見えて来ました。
↓大波止電停近くで撮影した動画です。目の前まで爆竹が飛んできます。
派手なので一見祭りのような印象もありますが、実際は死者の魂を送る行事なのでやはり切ない感じがあります。
祖父は戦後満州から引き揚げて来て、早くに亡くなった父親代わりに兄弟や親戚を支えながら働き、長崎でそこそこ名の知れた会社の社長にまでなった苦労人でした。その祖父に子供の頃からずっと復唱させられてた「努力に勝る天才無し」と「不言実行」の言葉は今も僕の心に根付いています。
去年祖父に会った時、もう殆ど喋れないのに初孫の僕が今でも一番大事だと言ってくれたのが嬉しかったのを覚えています。僕が独立した時も気にかけて商売の話をしてくれていました。
葬儀の時に集まった人から聞いたのですが、祖父はとにかく周りに「与える」人だったそうです。おいしい所を独り占めせずに周りに振る舞い、結果色んな人から慕われていたそうです。「情けは人の為ならず」ですね。僕に不足している所だと思うので、上記の言葉に加えて刻んでおこうと思います。
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