廃線跡散歩 香椎線酒殿駅〜勝田線志免駅間の引き込み線跡
涼しくなってきたのでたまには自転車に乗って近場をぶらぶらしてみようかと出掛けました。
ただぶらつくだけでは面白くないので、今回は酒殿駅を起点に香椎線から勝田線(昭和60年に廃線)への引き込み線(貨物線)の跡を辿りながら行ってきました。
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ローカルネタなので簡単に解説を
香椎線は現在も宇美〜香椎〜西戸崎を走っているローカル線です。僕は通学で7年ほど使いました。今でもたまに乗ります。電化されていないのでディーゼル列車が走っています。
香椎線は須恵で採掘した軍艦の燃料用の石炭を西戸崎の港へ運ぶため、1904年(明治37年)に博多湾鉄道会社によって作られた路線です。
その後志免にも炭坑が開坑したので、そこの石炭も運ぶため、1909年(明治42年)に酒殿駅から分岐して志免までの貨物用の引き込み線が出来ました。
志免の炭坑の話題では勝田線の方が有名ですね。こちらは1919年(大正8年)に開業しています。勝田線よりも引き込み線の方が先にあったんですね。
[参考]福岡鉄道風土記
今回辿るのはその引き込み線(貨物線)です。
勝田線との合流地点だった志免駅跡を目指します。
香椎線の分岐地点だった酒殿駅からスタート
酒殿駅は数年前まで無人駅でしたが、近くにイオンモールが出来て利用客も増えたので駅員さんが配置されました。だだっ広い田んぼの中にあります。
航空写真を見ていただくと分かるかと思いますが、引き込み線があった跡は今でもわりと残ってます。
酒殿駅前。おそらく分岐点だったであろう場所です。
分岐後のカーブは途中まで綺麗な道路になってます。
道無き道を行く
道路を渡ると線路跡は特に手入れされることも無く草が生い茂っていますが、確かに道が残っています。
自転車を置いて歩いてみました。
足首が空いた格好をしていたので草がチクチクします。
振り返ると酒殿駅からの流れが見えます。
地元の人が使っている様子がうかがえます(駐車スペースになっていました)。
旧国鉄時代の境界杭が残っていました。
次に交差する道路を渡るとそこから先はさらに草が深く茂ってきたので進むのを断念しました。時期が悪かったです。もう少し草の少ない季節にすれば良かったです(笑)
田んぼに残る橋台
自転車で迂回すると田んぼの中を通る道に橋台の跡が見えてきました。
登ってみましたが草だらけでイマイチ分かりづらいです。
この先は川にあたるので迂回します。
ボタ山やイオンモール福岡がある近く。
地元の人が使う田んぼの中の抜け道です。
この辺りも跡が残っているのですが、やはり草が多いので、過去に撮った写真を上げておきます。
この先は現在工場(?)の敷地になっている所を通って志免駅へ続いていたそうです。
目的地の志免駅跡に到着
志免駅跡は現在一部の線路やホームが残され鉄道公園になっています。
竪坑櫓も見えるなかなか良いロケーションです。
この後、櫓周りやレトロな味わい残る大正町商店街を散策したのですが、こちらの報告はいずれまた。
今回は事前に町の図書館で予習してから回りました。
散歩も何かテーマを決めてコースを選ぶと色んな楽しみ方が出来るのでオススメです。
【追記】勝田線についても書いてみました → 廃線跡散歩 勝田線 柚須〜志免駅跡
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